ガチョウが鳴くような咳
2020年1月
利尿剤を開始してからのレントゲン検査では、特に何も変わらず現状維持でした。
2020年2月
突然ガチョウの鳴くような
『ガー・ガー・ガー』
とかなり大きな咳をするようになり慌てて病院へ。
レントゲン検査では特に変わりなく、心臓が悪化しての咳ではなく
「気管虚脱ですね」かっこと言われました。
すごい音の咳なんですよね。
すごくびっくりしましたが、心臓悪化の咳ではなくホッとしました。(^ ^)
気管虚脱とは
気管が本来の強度を失って押しつぶされたような形に変形し、呼吸に障害を起こす病気です。小型犬に多い疾患で、中高齢のワンちゃんに多くみられますが、若齢のワンちゃんでもみられます。
原因
はっきりとした原因は明らかになっていませんが、遺伝や肥満・老化などが関係していると考えられています。
また、暑い時期の高温環境や興奮、ストレスなど、過呼吸を引き起こす状況も発症の要因となるといわれております。
症状
激しい運動や興奮、首輪による圧迫があった後などに咳や「ガーガー」というアヒルの鳴き声のような喉鳴りが聞こえます。
重度の場合は、呼吸困難やチアノーゼ(舌の色が紫色になる)、失神などの症状を起こすことがあります。
治療
症状が軽い場合は気管拡張薬や鎮咳薬の投与などの内科治療を行います。
その他、様々な症状に応じて抗生物質や抗炎症剤などの投与を行います。
チアノーゼや重度の呼吸困難などの症状がある場合には酸素吸入などを行ないます。しかし、薬の投与だけではつぶれた気管自体を元にもどすことはできないため、症状が重度の場合には、外科治療としてつぶれた気管のまわりに補強材を巻く手術や、気管内にステントという器具を設置して気管を押し広げる手術などを行うこともあります。
ワンちゃんの症状によって、手術適期や手術方法は異なります。また、麻酔のリスク、手術後の安静期間、ケア方法、費用につきましても、かかりつけの動物病院とよくご相談ください。
予防
症状の悪化を防ぐために、気管への負担を取り除く必要があります。
・ 気管の周囲の脂肪で気管が圧迫されないよう、肥満を防ぐ
・体温調節のためのパンティング(体温調節をするために口を開けて行う呼吸)を防ぐために、高温環境を回避する(夏場は風通しを良くし、エアコンや扇風機などで室温の管理を行う必要があります)
・過激な運動や興奮の回避
・気管を刺激することを防ぐために、首輪の使用をさけて、胴輪(ハーネス)を使用する
ご自宅では、ワンちゃんの咳・舌の色などのチェックをこまめに行ないましょう。また、咳や「ガーガー」というような喉鳴りなどの症状がみられた場合は、早めに動物病院にご相談ください。
そして、ステロイドのお薬をもらい帰宅しました。
このステロイドのお薬は急にやめない方が良いとのことで、3日間飲ませ、4日目、5日目は半分の量を飲ませて終了させます。
お薬はとても良く効き、ガチョウの鳴き声は止み、ひとまずほっと…
肺水腫の兆候
あい変わららず咳は良くなったり、悪くなったりを繰り返し4月に突入していきます。
2020年5月に入り、咳の種類が変わりました。
例えるのが難しいのですが、小さな咳で身体全体で吸い上げあるように咳をするのです。
何か嫌な感じがするなぁ…と思っていました。
予感は的中!
今思えば、肺水腫の前兆の咳だったと思います。
そこから数日後、愛犬に異変が起こります。
夜に、肩で息をしている…
食欲はあるけど、どこかいつもと違いしんどそう…
夜寝ている時も呼吸が速く…
こういう感じで寝ていました。
心臓病が悪化すると横になって寝ることができないと聞いていたので、とにかく朝を待って病院へ。
ここから愛犬が大きな問題を抱えているという現実にやっと気付くのでした。
つづく….