犬のメラノーマの原因と症状、治療法はあるの?

愛犬が2022年の3月にメラノーマだと発覚し、7ヶ月後に命を落としてしまいました。
実は愛犬をメラノーマで亡くすのは2度目です。
メラノーマについてその時に私がいろいろ調べた知識と体験を記したいと思います。

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犬のメラノーマとは


メラノーマは悪性黒色腫とも言われ、黒っぽい見た目が特徴的な悪性腫瘍です。
メラノーマは皮膚をはじめとして四肢、口腔粘膜、爪の付け根によく見られます。
無色素性メラノーマや乏色素性メラノーマも存在するため、必ずしも黒い見た目をしていないことがあります。
愛犬はまさしく黒い見た目をしていないタイプのメラノーマでした。
メラノーマには以前にも愛犬が命を落としており今回で2度目です。
もう病名を聞くのも嫌なくらい憎いです。
昔飼っていた子は口の中に黒いできものができました。
その後どんどん大きくなり、眼球を圧迫する程になりました。
この子は転移が見られメラノーマ発覚から数週間も経たないうちになくなってしまいました。

犬のメラノーマ原因


発症に関する原因ははっきりわかっていません。
高齢の犬の発症が多く、中でもメラノーマが発症しやすい犬種としてはスコティッシュテリアやミニチュアシュナウザー、ゴールデン・レトリバー、ドーベルマン・ピンシャー、アイリッシュセッター、ボクサー、ジャーマンシェパード、プードル、ミニチュアダックスフンド、チワワ、コッカースパニエルなどが報告されています。
基本的に性別による発症率の差はあまりなく、10歳以上の高齢犬で発症リスクが高まります。
若い犬でも発症することもあるそうです。

私の愛犬は2匹ともプードルで共に10歳以上で発症しています。
1匹はブラック、もう1匹はチョコレートブラウンの毛色です。

愛犬がメラノーマになってネットで色々な方のブログを拝見しました。
これは個人的な主観なので、実際のところわかりませんが、個人的には濃い毛色の犬に多いという印象を受けました。


犬のメラノーマの症状


メラノーマの症状としては下記のようなことがあります。
・歯肉や唇、舌、口腔内などのしこり
・口臭
・口からの出血
・爪の付け根のしこり
・しこりの表面が炎症を起こし、出血している
・しこりの大きさがどんどん大きくなっている

2匹とも言えることですが、発覚前からかなりきつい口臭がありました。
ブラックの子はしこりがみるみる大きくなりました。
チョコレートブラウンの子は口からの出血がありましたが、転移は最後までなさそうでした。
なので発覚から7ヶ月も生きれたのだと思います。

メラノーマは、リンパ節や肺に転移するケースがとても多く、早期治療が必要になります。
実際のところ早期発見はかなり難しいと思います。


犬のメラノーマの経過

昨年亡くなってしまったチョコレートブランの子は、まず初めに顎の骨に違和感を覚えました。
既に骨にまでメラノーマが浸透している状態でした。
その後しこりが出始め、そのしこりはだんだんと大きくなり、やがてしこりのせいで顎がずれてしまい正常な位置に顎を留めておくことができなくなりました。
そしてそのしこりが恐ろしく大きくなり口いっぱいに腫瘍ができ、挙げ句の果てには下顎が溶けて全てなくなるということになりました。

この時の食事はシリンジで与えていました。
下顎がなくなった状態でも懸命にご飯を食べ命を繋いでいました。

やがてある時から食べているのに体重がどんどん減るようになってきてしまいました。
2.5kgだった体重が1.3kgになり死期が近づいていることが私にも分かりました。

そしてとうとうその日はやってきました。
私の腕の中で一旦は死んでしまいました。
その時、目は見開きおしっこが流れ出て全く動くことがありませんでした。
明らかに死んでいました。

犬の心肺蘇生術 気道の確保・人工呼吸・心臓マッサージ


私はどうしても諦めきれず、以前小消防署で受けた心肺蘇生術(気道の確保・人工呼吸・心臓マッサージ)を無我夢中で施しました。
そうすると心臓がドクンと動いたのが分かり、続けてどんどん蘇生術を繰り返しました。
その後愛犬は息を吹き返しました。

しかし、その3週間後亡くなってしまいました。
愛犬は私のために生き返ったことが見て取れて分かりました。
私のために時間をくれたのだと思います。

3週間後の朝方、ふらふらと歩くのも大変な状態であるのに自力でトイレまで行き、おしっこと便を出しました。
その後、私の用事を済ませるのを待っていたのだと思います。
私は朝の用事を終えて愛犬を腕の中に入れて寝ていたところ、愛犬は私の腕の中で息を引き取りました。

最後の最後まで彼女らしく綺麗な生き様でした。
彼女の死が、私の人生観を大きく変えました。



犬のメラノーマの治療


メラノーマの治療には、外科手術や放射線治療、化学療法などがあります。
個人的には外科手術の一択だと思っています。
それもかなり小さなメラノーマを発見して手術しなければ助かるのは難しいと思いました。
他臓器への転移がなく、大きさもかなり小さく、浸潤性のないメラノーマの場合のみ、外科処置での腫瘍切除できれいに取り除くことができれば、とても有効な治療法になると思います。
大きくなったメラノーマを切除することになっても顎を失うこともあり、その後の生活に大きく支障が出るだけでなく転移の可能性が大きいと思います。

犬のメラノーマの予防


とにかく早期発見のために、メラノーマが発生しやすい皮膚や口腔内、四肢、爪の付け根などを注意深く観察するしか他にありません。
個人的にはメラノーマは口の中にできることが最も多いと思いますので、歯磨きを習慣付け口の中をよく観察してあげることが大切です。
それには子犬の頃から歯磨きの練習をする必要があると思います。

現在私は犬を飼っていないのですが、歯磨きが難しいとされる猫でも子猫のうちから歯磨きの練習をすることによって、歯磨きを嫌がらず毎日させてくれるようになりました。


犬のメラノーマの余命


悪性メラノーマは、口腔内の悪性腫瘍(がん)の中では発生率が最も高く、進行が早く、転移が多いことが特徴です。
メラノーマの進行は4段階のステージに分けられます。

ステージについて
腫瘍が2㎝以内→ステージⅠ
腫瘍が2~4㎝→ステージⅡ
腫瘍が4㎝以上→ステージⅢ
腫瘍の大きさによらずステージⅣ

最も進行しているステージ4では、積極的な局所治療を実施しても、余命は3か月程です。
飼い主が食べている餌や遊んでいるおもちゃに血がついているのを発見して異変に気付き病院に駆け込んだ時には残念ながらステージ3まで進行していることがほとんどのようです。

犬のメラノーマは癌に効くサプリメントは効果がある?


藁にもすがる思いで、有名な癌に効くと言われるサプリメント与えました。
患部に直接スプレーなどで塗ることも効果的とのことで試しました。
個人的にはサプリメントを与えてからメラノーマが活発的に大きくなった印象を持ちました。
実際メラノーマが大きくなる時期と被ってしまったのかも知れませんが、愛犬の場合は全く効果がありませんでした。


犬のメラノーマの新しい予防法


まだ日本国内では使用できないようですが、海外では悪性メラノーマに効果のあるワクチンも承認されており、余命を現在よりも、2倍以上延ばせる可能性があるそうです。
早く日本でも承認され多くの犬の命が救われることを切に願います。

まとめ


犬のメラノーマは非常に発見が難しく、早期発見でもかなりの早期に発見できなければ助かることがは難しいと感じました。
子犬の頃から歯磨きの習慣をつけ、異変に気付けるよう日頃から愛犬を良く観察することが大切だと思います。
メラノーマに限らず、犬にも心肺蘇生術が効果があると身を持って体験しましたので、飼い主も犬の心肺蘇生術の知識を持っておくと良いと思います。

私が2度の愛犬のメラノーマの闘病生活で感じたことになります。
個人的な主観が大いに反映されている記事ですが、一個人の見解として読んで頂けたらと思います。



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