猫の「骨軟骨異形成症候群」ってどんな病気?スコティッシュ・フォールドに多いってホント!?

  • 2023年6月22日
  • 2023年6月22日
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愛犬が亡くなってからペットロスがかなりひどい状態になり、子猫との出会いをきっかけに私は救われました。
猫を飼うことになったきっかけは、子供が猫を飼うことが昔からの夢だったからです。

子供の希望する猫種、男の子、そして毛色を某サイトのアラートにかけていました。
アラートをかけてから1週間ほど経った日、パソコンを開いて飛び込んできた子猫のあまりの可愛さに驚きました。
そして、その子猫が現在私の相棒となっています。

子供からスコティッシュフォールドを飼いたいと言われた時から、スコティッシュフォールドという猫種について自分なりにかなり調べました。
やはり心配なのは病気のことでした。

私なりに調べたこと、飼ってから分かったことを記したいと思います。
これからスコティッシュフォールドの猫を迎えたいと思っている人の参考にしていただけると嬉しいです。

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スコティッシュフォールドとは


スコティッシュフォールド(英語:Scottish Fold)は、イギリス北部に起源をもつネコの一品種である。スコットランドで発見された、突然変異した猫の個体から発生した。折れ曲がった独特の耳が、何よりも際立った特徴とされる

歴史
1961年にスコットランド中部に位置するテイサイドの農家に生まれた、一匹の雌の白猫、スージーに始まる[2][3]。スージーは農場に生まれた他の猫らと違い、いつまでも耳が立たなかった。
その後成長すると、スージーが1963年に出産した複数の子猫に、同じ折れ耳を持つ個体が発見、耳が遺伝形質と確認され、計画的繁殖が始まった。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ヒカキンさんが飼われていることで有名な猫種ですが、私の子供もヒカキンさんの「まるお」と
「もふこちゃん」の影響を受けてスコティッシュフォールドが飼いたいと思ったようです。

スコティッシュフォールドの病気


スコティッシュフォールドで一番懸念される病気は「骨軟骨異形成症候群」ではないでしょうか。
折れた耳が愛くるしいスコティッシュフォールドですが、骨軟骨異形成症を発症する可能性が高い猫種でもあります。

骨軟骨異形成症候群は、軟骨や骨に異常が起きる先天性の病気です。
手足やしっぽの関節に骨瘤(こつりゅう)と呼ばれる軟骨のコブができます。

発症する時期は、骨や軟骨が生成される「成長期」が最も多いとされています。

重症度は、症状をほとんど示さないものから、関節部がコブ状に腫れて正常に関節が動かないものまでレベルはさまざまですが、すべての「折れ耳型」のスコティッシュ・フォールドで骨軟骨異形成症を発症しています。

折れ耳が受け継がれる確率は下記になります。
折れ耳×折れ耳の交配 折れ耳の子猫が生まれる確率75%
折れ耳×立ち耳の交配 折れ耳の子猫が生まれる確率50%
現在ではこのような遺伝的な問題から折れ耳同士の交配は禁止されています。



スコティッシュフォールド×ブリティッシュショートヘアの血統書はスコティッシュフォールド

純血種は血統を守るために適切な繁殖をする必要があります。
そのブリーディング(繁殖方法)がには3種類の方法があります。
「インブリード」「ラインブリード」「アウトブリード」

「インブリード(近親交配)」をしている場合は遺伝性疾患を持って生まれてくる可能性が高くなります。
「ラインブリード」は同血族内交配で「近親」ではないブリードです。
個人的にはスコティッシュフォールドはラインブリードが多いように思います。
「アウトブリード」は血統の異なる個体間での交配
「インブリード(近親交配)」の逆で、血統の異なる種類を交配させることを指します。
虚弱体質になりにくい傾向があり、先天性異常のリスクが低い特徴を持ちます。

アウトブリード>ラインブリード>インブリードの順で危険度は増していきます

スコティッシュフォールドはアウトブリードが許されている猫種になります。
異種交配を許されているのは、アメリカンショートヘアとブリティッシュショートヘアの2種のみです。

血統書は、ミックスではなくアメリカンショートヘアとブリティッシュショートヘアの血が入っていてもスコティッシュフォールドになります。

私の愛猫も両親の片方がブリティッシュショートヘアで血統書はスコティッシュフォールドになります。
少しでも病気のリスクを下げるため、私の主観ですが、できれば正当なアウトブリードの交配で生まれたスコティッシュフォールドをお迎えされるのが良いと思います。



まとめ


スコティッシュフォールドは骨軟骨異形成症を発症する可能性が高い猫種です。
スコティッシュフォールド同士の交配は、
「折れ耳」×「立ち耳」・「立ち耳」×「立ち耳」

※折れ耳同士の交配は禁止されています。
折れ耳同士の交配は奇形や、骨軟骨異形成のリスクが跳ね上がります。

スコティッシュフォールドと異種交配は、
「スコティッシュフォールド」×「アメリカンショートヘア」
「スコティッシュフォールド」×「ブリティッシュショートヘア」
の交配のみ認められています
※他猫種との交配で「スコティッシュフォールド」と血統書に登録
できるのはこの2種のみです。
その理由は交配に適した丈夫な種と認められているからです。

私の愛猫も「スコティッシュフォールド」×「ブリティッシュショートヘア」で生まれたハイブリッドの子猫です。
正当な交配や、アウトブリードにより、100%ではありませんが、遺伝性疾患のリスクを抑える事が出来ます。

スコティッシュフォールドの子猫をこれからお迎えしようと考えていらっしゃる方は、
是非ハイブリッドの子猫も考えてみてください。
又、尻尾が太くて長い子猫を迎えるようにして下さい。
猫の骨軟骨形成異常の症状は、尻尾が短く変形するのも特徴的だからです。

スコティッシュフォールドは、「犬のような猫」とも言われるほど温和で賢く人懐っこい性格で素晴らしい猫種です。
私も飼ってみて全くその通りだと思います。
容姿の可愛さもすごいものがありますが、私は何より愛猫の性格が魅力的で大好きです。
今まで動物を長年飼ってきましたが、ここまで性格が大好きだと思ったのは初めてです。
皆さんが生涯の素敵な家族の一員となるスコティッシュフォールドの猫ちゃんと出会われることを願っています。



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